業務をクラウド化すると何から始める?

「クラウドを使ってみたいけれど、具体的に何から手をつければいいか分からない……」
このページは、そんな「導入には前向きだけど、最初の一歩で迷っている方」に向けた、考え方の“道しるべ”です。
ツール同士を比較して優劣を決めるものではなく、「どの順番なら失敗しにくいか」という一例をご紹介します。これは絶対の正解ではありませんが、ITに詳しくない方でも無理なく進められるステップとして、参考にしてください。

「全部一気に」ではなく「一つずつ」が鉄則

クラウド化のコツは、欲張らないことです。「便利そうだから」と一度にすべての業務を変えようとすると、覚えることが多すぎて現場が混乱してしまいます。

大切なのは、「今の業務を止めずに、一つずつ置き換えていく」こと。
このページでは、比較的導入のハードルが低く、かつ効果を実感しやすい「おすすめの順番」をご提案します。

初心者におすすめの「3つのステップ」

ここでは導入しやすい順として「勤怠」「問い合わせ」「請求書」の3つを紹介しますが、必ずしもこの通りにする必要はありません。
ご自身の事業で「今、一番困っている業務」があれば、そこから始めるのが良い選択肢です。あくまで一つの目安としてご覧ください。

ステップ1:勤怠管理(タイムカード)

――「一番早く“楽になった”を実感しやすい業務」

なぜ最初におすすめなのか

従業員がいる場合、勤怠管理は毎日必ず発生する業務です。頻度が高い分、「楽になった!」という効果を全員がすぐに実感しやすいのが特徴です。また、他の業務に比べて複雑な設定が少なく、スマホさえあれば始められる手軽さも魅力です。

導入のしやすさ

  • 専用の機械を買わなくても、手持ちのスマホやタブレットで始められる
  • 「出勤」「退勤」ボタンを押すだけなので、従業員への説明が簡単

得られる変化

  • 月末にタイムカードを集めてExcelに入力する作業が大幅に減る
  • 「計算ミスがないか」をチェックする心理的負担が軽減される

こんな人に向いています

・パートやアルバイトのスタッフがいる
・毎月の集計作業を手計算やExcelで行っている

【一例】「スマレジ・タイムカード」で勤怠管理がどう変わるか見る

ステップ2:問い合わせ管理(メール)

――「対応漏れの不安から解放される業務」

なぜ次におすすめなのか

お客様からの問い合わせ対応は、ミスが許されないプレッシャーのかかる業務です。件数が増えてくると、個人のメールソフトでの管理には限界が来ます。ここをクラウド化することで、「対応漏れ」という大きな不安から解放されることが期待できます。

導入のしやすさ

  • 今使っているメールアドレスをそのまま使える場合が多い
  • プログラミング知識がなくても、問い合わせフォームが作れる

得られる変化

  • 「あのメール返したっけ?」と履歴を探す時間を省ける
  • チーム内で「誰が対応中か」が一目でわかるようになる

こんな人に向いています

・複数人でメール対応をしていて、状況が分からなくなることがある
・大事な問い合わせを見落とした経験がある

【一例】「formrun」で問い合わせ対応がどう変わるか見る

ステップ3:請求書作成

――「事務作業の重さが一気に減る業務」

なぜ最後におすすめなのか

お金に関わる業務なので、変えることに慎重になる方も多いでしょう。そのため、他のツールでクラウドに慣れてから取り組むのが安心です。ただし、導入すれば「郵送の手間」や「法改正対応」から解放されるため、事務作業の削減効果は非常に大きいです。

導入のしやすさ

  • 用意されたテンプレートに入力するだけなので、Excelより簡単
  • 作成したデータをそのままメール送信や郵送代行に回せる

得られる変化

  • 「印刷・封入・投函」のために作業を中断しなくて済むようになる
  • インボイス制度などの法改正対応をツールに任せられる

こんな人に向いています

・毎月の請求書作成と発送作業が憂鬱
・「入金されたか」の確認を通帳とExcelで行っている

【一例】「Misoca」で請求業務がどう変わるか見る

まとめ:迷ったら「一番困っていること」から

ここまでおすすめの順番をご紹介しましたが、これはあくまで一つの「型」です。
もしあなたが「請求書作成が一番のストレスだ」と感じているなら、ステップ1や2を飛ばして、請求書から始めても全く問題ありません。

クラウドツールは、あなたの仕事を楽にするための「道具」です。
「まずは無料で試してみて、合わなければやめる」。それくらいの軽い気持ちで、まずは一番困っている業務から、小さく試してみてください。

今の状況に合わせて、次の一歩を選んでみてください。

  • 具体的なツールを見てみたい
    → このページの上部から、気になる業務の一例をチェック
  • まだ考え方を整理したい
    クラウド入門ページで基本に立ち返る
  • 今はまだ早いと感じた
    → 何もしなくてOKです。また困った時に思い出してください。